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お口ポカンと口腔機能不全症<ピロピロパーティ>

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  最近、特に子どもの口が開きっぱなしになる「お口ぽかん」の状態は、口唇閉鎖不全症の可能性があるというお話を医院でもしています。 今回の朝倉歯科医院「わくわく健康フェスタ」では、「お口ポカン」の機能改善を楽しくできる「ピロピロパーティ」を体験できるイベントを行っています。 2021 年に新潟⼤学・大垣女子短期大学・鹿児島大学の共同研究により、日本で初めて “ お口ぽかん ” (口唇閉鎖不全)に関する全国大規模疫学調査を行い、小児期の「お口ぽかん」の有病率を明らかにしました。 それを見ると、日本人の子どもたちの 30.7 %が日常的な「お口ぽかん」を示していました。         「お口ぽかん」を有する子どもの割合は年齢とともに増加していました。 この1年後ロッテが 2022 年に実施した、 3 〜 12 歳の子どもを持つ親 215 人を対象にした「お口ぽかん」に関する意識調査では、 70.2 %の親が『「お口ぽかん」は口唇閉鎖不全症の可能性がある』ということを知りませんでした。一方で「お口ぽかん」のリスクを知ると、 67.9 %の親が、子どものために予防・対策に取り組みたいと考えていることがわかりました。 口唇閉鎖不全症とは、安静時に本来閉じているべき口が開いたままになって、そこから身体のさまざまな不調を引き起こす疾患です。子どもから成人、高齢者まで全世代に起こりうる疾患ですが、幼少期と高年期の方の場合が大きな問題をもっています。 幼少期は、歯並びが悪くなる・口腔内の衛生環境が悪くなる・鼻呼吸できないなど、食べる・話す・呼吸する面で問題が起こります。 高年期では、口腔内の衛生環境が悪くなることによる歯周病や、命に関わる誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。このように、口唇閉鎖不全症は全身に悪影響を及ぼします。 「お口ぽかん」は、舌や口周りの筋肉の弱さが一番の原因です。子どもの場合は、口を閉じるための舌筋や口輪筋がしっかり成長しないと口を閉じられなくなります。また上顎が狭く、鼻が発達しないことで、鼻呼吸が難しくなり、もっと酸素を吸うためにぽかんと口を開けてしまうことも原因の一つとなります。 子どもの舌や口周りの筋肉が弱くなっている理由としては、「全体にやわらかい食事を好む・食べものをよく噛まずに水などで流し込

キッズコーナーができました👏

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茨木市のかかりつけ歯医者 朝倉歯科医院にキッズコーナーができました☆ 小さなお子様を連れて施術に来られるお父さんお母さんに少しでも安心して治療していただけるようにとの思いを込めて・・・。絵本やぬいぐるみなどご用意してお待ちしております。 ※保育士や見守りスタッフは常駐しておりませんのでご注意ください※

ワクワク健康フェスタ&徳治昭童画展開催します😀

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毎年恒例の ワクワク健康フェスタ &徳治昭童画展 今年も開催します! <期間>6/10(月)~6/18(火)11:00~18:00(最終日は16:00まで) <開催場所>!今年は会場が異なります! 【ワクワク健康フェスタ】朝倉歯科医院(茨木市南春日丘1-1-19) 【徳治昭童画展】ギャラリーあさくら(茨木市駅前4丁目3-26 朝倉メディカルビル1F) 上記期間に朝倉歯科医院でイベントを開催します。 👦👧 お子さん向け【 要予約 無料  先着 10 名様限定】 口ポカンの子供さんが増えております。ピロピロパーティで楽しみながらお口チェック!拭き戻し(ピロピロ)を使ってゲームを楽しみながら、口腔機能向上を目指すゲーム「ピロピロパーティ」を開催します。 👨👩 大人向け【 要予約 無料  先着 5 名様限定】 歯に優しいクリーニングGBT無料体験 GBTは細かい粒子の噴射であるエアフロー、ペリオフロー、ピエゾン機能を用いた、バイオフィルム除去ソリューションです。歯と歯ぐきを痛めることなく優しいクリーニングが可能です。 🦷ホワイトニング半額キャンペーン🦷 イベント期間中にホワイトニング予約の方(限定 5 名様)に 半額チケットを進呈 します。 童画家 徳治昭さんの童画展も同時開催中!ほっこり童画をお楽しみください!入場は無料です! イベント申し込み、お問い合わせは 茨木市のかかりつけ歯医者 朝倉歯科医院(072ー625ー2001)までご連絡ください。

小児の舌圧のお話

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「舌圧」は食べる機能を表す数値評価。 口腔機能を測る新しい評価の値で、長年朝倉歯科医院では使用していますが、今ではポピュラーな検査です。2018年に口腔機能低下症と口腔機能発達不全症が新しい病名として認められたことにより、歯科では舌圧などの口腔機能がより注目されるようになりました。  『この方は上手くたべることができますか?』 超高齢社会となった日本で、歯科医師の私たちが医科や介護の方々からよく受ける質問のひとつです。 こどもの場合でも<口腔機能が発達不全になっていないか>を検査することにも使いますから、老若男女を問わずこの検査は有効です。 「食べる」ということを考えると、舌圧(ぜつあつ)は、舌と口の天井(口蓋)の間で食べ物を押しつぶす際に生じる力をいい、食べたり、飲み込む機能(摂食嚥下機能)、発音、呼吸などに深く関与しています。 小児の口腔機能発達不全症という病気の診断指標となります。 舌圧を測定した結果、舌の力が弱いことを「低舌圧(ていぜつあつ)」といい、下記の問題が生じます。 食事の時間が長くなったり、食べる、飲み込む、話す機能の発達障害の原因になります。 いびき、睡眠時無呼吸症候群、口唇閉鎖不全症(お口ポカン)のほか、栄養摂取の問題から身体発育遅延の原因にもなります。 〇舌圧検査 舌の運動機能を最大舌圧として測定する機器です。 口腔や嚥下の機能の低下に対して行うリハビリテーションにも写真の舌圧測定器を使用します。5分ほどで終わる簡単な検査です。 舌圧検査からわかること 小児の最大舌圧の目安(平均値)は3歳児:11.8kPa/4歳児:16.6kPa/5歳児:22.1kPa/6歳児:25.3kPaです。 調査では10~60歳代の20%前後、低舌圧が認められました。低舌圧が認められた場合は、歯科医師、歯科衛生士のもと、低舌圧を改善するトレーニングをおこなって改善していきます。 舌圧は天然歯数や咬合状態など歯の問題に影響を受けないという利点もあるので、老若男女を問わずもっと多くの患者さんに検査を受けてほしいと思います。

「eat right=良食」のお話

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  この数字はなんでしょう? この数字は1日3回食事をしたと仮定した、80年間の食事の回数です。( 3 回 ×365 日 ×80 年) 87,600 回の食事、毎回美味しくたべていますか? よく噛んでいますか? 健康によい食べ物を意識して選んでいたとしても健康によい食べ方はできているでしょうか? eat right 「イートライト」という言葉をご存じでしょうか? eat right 「イートライト」は『 「正しく食事をとる」、「正しい食事をする」=「良食」 』 という意味を持っているグローバル・スタンダードな言葉です。 食べたいものを美味しく食べるためにも歯は大切です。 歯科医師は食べ物の入口の歯と口の専門家です。歯科の立場から良食についてお話をしていきたいと思います。大切なことは、2点です。 ●全部の歯を使って、よく噛んで食事をされていますか? ●食事に時間をかけて、バランスよく食べていますか? 歯の役割はその部位によって役割が違います。 食材を噛み切って、細かくしてすりつぶす。唾液とよく混ぜて飲み込むには全部の歯を使って行います。それぞれの歯の役割は図の通りですが、その中の一本でも歯が欠けるとその機能は著しく低下します。抜けてしまうと、その部分に生じた噛み合わせの狂いが、徐々に全身的な不快な症状、「不定愁訴」がでてきます。 さて、私たちの食事は、 主食(雑穀類)おもにエネルギーになる、主菜(肉 類)おもにからだの組織をつくる、副菜(野菜類)おもにからだの調子を整えるに分けられます。そのバランスは主食4:主菜1:副菜2です。バランスよく食べていますか? 私たち歯科医師、医院のスタッフが「よく噛んで、食べてください」といいますね。 また、「食べる時間が短い、噛まない、噛んでいない…「流し食べ」になっていませんか?」とお尋ねすることもあります。 噛まない食事を続けていると、使っていない筋肉が衰えるように、使わなければ歯も口の周囲の筋肉も、そして歯を支える骨(歯槽骨)も衰えていきます。噛まない食生活を続けていると「噛まない⇒噛めない」、そしてやがて歯を失うサイクルができ上がってしまいます。 ひと口目を意識してしっかり噛んで食べてみましょう 。 よく噛む習慣ができるとお口だけでなく身体的にもいいことがたくさんでてきます。最後によく噛むためのポイントを紹介し

噛むことはとっても大切‼

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  噛むことは歯やお口の環境を良好に保つにだけではなく、全身の健康にもとても大切です。 歯医者さんで卑弥呼の歯がいいぜ(ヒミコノハガイーゼ)」と聞いたことはありませんか?よく噛むこことの効用を覚えていただくためのキャッチフレーズとして使われています。 乳幼児期は、噛むや飲み込むなどの「食べる力」を獲得する大切な時期で、将来の「食べる力」の基盤が形成されます。「食べる力」を育てるために、ご家族の方にも覚えていただきたい言葉です。 「ひ」     肥満を防止:ゆっくりよく噛んで食べると食べすぎを防ぎます。   「み」     味覚の発達を促す:よく噛むと食べ物本来の味がわかります。   「こ」     言葉をはっきりさせる:よく噛むことにより顎の発達、歯並びが良くなり口をしっかり開けて話すことによりきれいな発音ができます。   「の」     脳の働きを活発にする:よく噛むと脳神経の働きが活発になります。   「は」 歯の病気の予防:よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにするため口臭の発生も減少し、虫歯や歯周病の予防につながります。 「が」 がんの予防:唾液に含まれる酵素には、発ガン物質の発ガン作用を消す働きがあります。   「い」     胃腸の働きを促進する:よく噛むと唾液中の消化酵素がたくさん出て、消化を助け食べすぎを防ぎます。   「ぜ」     全力投球:よく噛むことで力が沸き、集中力も高まります。力いっぱい仕事や遊びに集中できます。   よく噛んで食べるための 2 つのポイント ポイント 1 急いで食べない ゆっくりと味わって食べましょう。食べ物によって噛みごたえは違います。 噛みごたえのある食べ物は、ひと口 30 回を目安によく噛んで食べましょう。   ポイント 2 飲み物で流しこまない 食べ物が口の中にある時は、飲み物を摂らないようにしましょう。飲み物で流し込んでしまうと、食べたものが細かくならないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。よく噛むと、食べ物が細かくなり、自然に飲みこめるようになります。 お子様とお食事をされる際に、「今は、どの歯を使ってモ

ごあいさつ

明けましておめでとうございます。 皆様年末年始いかがお過ごしでしたか? さて当院、小児歯科ハッピークラブも寒さに負けず、本日 1 月 5 日 ( 金 ) から診療スタートしております。 今年もたくさんの患者様に笑顔になってもらえるよう、あさくら小児歯科ハッピークラブに通ってくださる患者様、保護者様へより良い医療を目指して、診療に当たります。 本年もどうぞ宜しくお願い致します !!