「eat right=良食」のお話

 

この数字はなんでしょう?

この数字は1日3回食事をしたと仮定した、80年間の食事の回数です。(3×365×80年)

87,600回の食事、毎回美味しくたべていますか? よく噛んでいますか?

健康によい食べ物を意識して選んでいたとしても健康によい食べ方はできているでしょうか?

eat right「イートライト」という言葉をご存じでしょうか?

eat right「イートライト」は『 「正しく食事をとる」、「正しい食事をする」=「良食」 』という意味を持っているグローバル・スタンダードな言葉です。

食べたいものを美味しく食べるためにも歯は大切です。

歯科医師は食べ物の入口の歯と口の専門家です。歯科の立場から良食についてお話をしていきたいと思います。大切なことは、2点です。

●全部の歯を使って、よく噛んで食事をされていますか?

●食事に時間をかけて、バランスよく食べていますか?


歯の役割はその部位によって役割が違います。
食材を噛み切って、細かくしてすりつぶす。唾液とよく混ぜて飲み込むには全部の歯を使って行います。それぞれの歯の役割は図の通りですが、その中の一本でも歯が欠けるとその機能は著しく低下します。抜けてしまうと、その部分に生じた噛み合わせの狂いが、徐々に全身的な不快な症状、「不定愁訴」がでてきます。

さて、私たちの食事は、

主食(雑穀類)おもにエネルギーになる、主菜(肉 類)おもにからだの組織をつくる、副菜(野菜類)おもにからだの調子を整えるに分けられます。そのバランスは主食4:主菜1:副菜2です。バランスよく食べていますか?




私たち歯科医師、医院のスタッフが「よく噛んで、食べてください」といいますね。また、「食べる時間が短い、噛まない、噛んでいない…「流し食べ」になっていませんか?」とお尋ねすることもあります。

噛まない食事を続けていると、使っていない筋肉が衰えるように、使わなければ歯も口の周囲の筋肉も、そして歯を支える骨(歯槽骨)も衰えていきます。噛まない食生活を続けていると「噛まない⇒噛めない」、そしてやがて歯を失うサイクルができ上がってしまいます。



ひと口目を意識してしっかり噛んで食べてみましょう

よく噛む習慣ができるとお口だけでなく身体的にもいいことがたくさんでてきます。最後によく噛むためのポイントを紹介します。

具剤を大きく切る、歯ごたえを残す、食材の組み合わせを工夫するなどは、お口の歯全部を使って噛むことになりますし、唾液を出すことで、祝剤の消化をより良くすることにつながっています。

水をおかないは流し食べをしないことで、よく噛む習慣ができます。食べ終わったら、水分を取るようにします。床に両足をつけるというのは、背筋を伸ばして、良い姿勢で食事をすることにつながります。

食物を「口」から摂りこみ、十分に咀嚼することによって身体の栄養だけではなくて、五感を通して味わいや寛ぎなどの心の栄養を得るのが食事です。食事を考えることで健康な心身と、
豊かな人間性を育むことを私たち歯科医院のスタッフは望んでいます。

参考:日本歯科医師会のホームページ





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