歯磨きを嫌がる子供さんへ

 「子どもが歯磨きを嫌がるので、虫歯などが心配です。嫌がらない方法はありますか?」という相談をよく受けます。そこで「歯磨きを嫌がるお子さんに歯磨きをしてもらう方法」についてお話をしたいと思います。

子どもが歯磨きを嫌がる理由・原因も様々な要因があります。

口の中は非常に敏感な場所です。 上唇の裏側にある筋(上唇小帯)にブラシが当たると強い痛みを感じます。歯ブラシの毛先のチクチク感や、電動歯ブラシの振動を「不快な刺激」として強く感じてしまう子がいます。歯磨き粉のミント感や泡立ちが、子どもにとっては「辛い」「苦しい」と感じることがあります。奥歯を磨く際、オエッとなる不快感がトラウマになっているケースもあります。

13歳頃は「自分でやりたい」という自立心が芽生える時期です。イヤイヤ期と言われますね。親に強制的にされること自体に反発します。

また、寝かされて口をこじ開けられる状況は、子どもにとって「何をされるかわからない」という恐怖や不安に繋がります。磨かないことで親が怖くなったり、急かされたりすると、歯磨きそのものがネガティブなことして記憶されます。 この頃の子供さんはじっとしていることが苦手な子が多いのも事実で、数分間の歯磨きは非常に苦痛な作業です。「いつ終わるのか」がわからないため、終わりの見えない苦行のように感じてしまいます。

多くの家庭で歯磨きは寝る前に行われますが、子どもが既に限界まで眠い状態ではどんなに工夫しても拒絶反応が出やすくなります。楽しい遊びを中断させられることへの不満も、歯磨きへの拒否として現れます。

これらの原因が重なっていることが多いため、まずは「どこを痛がっているか」「何が嫌そうか」を観察しましょう。そして、「慣れる」・「楽しませる」・「褒める」・「環境を整える」から始めましょう。


◎先ずはここから

1.スキンシップを増やす

普段から唇やほっぺに触れたり、指で歯茎を優しくなでたりして、口周りを触られることへの抵抗を減らします。

2.おもちゃに慣れさせる

ガーゼやシリコン製の指歯ブラシで優しく拭くことから始め、歯ブラシの感触に慣れさせます。

3.声かけをする

歯磨きを始める前に「歯ブラシを口に入れるよ」など、何をするかを言葉で説明して不安を和らげます。

◎歯磨きを楽しくする工夫

1.お手本を見せる

親御さんが楽しそうに歯磨きする姿を毎日見せましょう。歌を歌う・絵本を読む:歯磨きの歌を歌いながら磨いたり、歯磨きの絵本や動画を見せたりするのも効果的です。

2.ごっこ遊びを取り入れる

おもちゃの歯ブラシでぬいぐるみや人形の歯を磨くなど、遊びの延長で歯磨きに親しませます。

◎歯磨きの姿勢と力加減

 1.膝の上に乗せる

お子さんを膝の上に寝かせ、上から覗き込むようにすると口の中が見やすくなります。

2.優しく磨く

力を入れすぎると痛がる原因になります。表面を優しく撫でるように、小刻みに「シャカシャカ」と動かすことを意識しましょう。

3.上唇小帯に注意する

上唇と歯茎をつなぐヒダ(上唇小帯)に歯ブラシが触れないように注意しましょう。


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