赤ちゃんの「噛む力」を育てる正しい離乳食の与え方
あさくら小児歯科ハッピークラブで行っている「こども歯みがき教室」などで、離乳食の与え方について、よく質問を受けます。今回は歯科から見た離乳食についてお話ししたいと思います。
赤ちゃんの離乳食は単に栄養を摂るためだけではありません
実は、「一生モノの噛む力(咀嚼機能)」や「きれいな歯並び」の土台を作る大切なトレーニングでもあるのです。
離乳食をあげる時、スプーンの入れ方や赤ちゃんの姿勢を意識したことはありますか?
これがお口の発達を促す大切な事なのです。
それを踏まえて、
歯科の視点からの実践してほしい「正しい離乳食の与え方」は次の4つのルールです。
① スプーンは「水平に引く」のが鉄則!スプーンを口の奥まで入れすぎたり、上あごに擦りつけるように引き上げたりするのはNGです
正しい方法はスプーンを下唇にのせ、赤ちゃんが自分の上唇で食べ物を取り込むのを待ちます。取り込めたら、スプーンを水平に真っ直ぐ引き抜きましょう。これにより、唇をしっかり閉じる力が育ちます。
② 「流し込み」はNG!
赤ちゃん自身の力を信じてスプーンを傾けて食べ物を口に流し込んでしまうと、赤ちゃんは噛まずに丸呑みする癖がついてしまいます。赤ちゃん自身が唇を閉じ、舌を使って「ゴックン」「モグモグ」するのをゆっくり見守ってあげてください。
③ スケジュールよりも「歯の生え方」を見る
育児書にある「〇ヶ月になったら中期の固さに」という目安は、あくまで参考です。赤ちゃんの成長には個人差があります。月齢よりも「今、どこにどんな歯が生えているか」でお口の発達段階を判断しましょう。
④ 「足の裏」を床や足置きにつける食事をするときの姿勢はとても重要です
足がぶらぶらしていると、体に力が入りにくく、しっかり噛むことができません。ベビーチェアの足置きを調節したり、台を置いたりして、両足の裏がしっかりつく姿勢を作ってあげてください。
離乳食の目的は、早く大人と同じものを食べられるようにすることではありません。「正しいお口の使い方」を一つひとつマスターしていくことが、将来のむし歯予防や、きれいな歯並び、そして健康な体づくりへとつながっていくのです。
コメント
コメントを投稿